討論会2.0:料理は面倒くさい?

あなたは料理を面倒だと感じるだろうか?それとも、料理は時間がかかるし、そもそも料理のテクニックも知らないと考えているだろうか?しかし、料理はあなたが考えるよりもずっと簡単なのだ。ほん少しの努力さえ惜しまなければ。

キッチンに立っているあなたには、全てをコントロールするパワーが与えられている。自分自身や地球の健康を守り、あなたのお財布事情だけでなく、支援を必要とする良心的な生産者たちの経済状況も改善できる。私たちはこれを「フライパンによる意思表示」と呼んでいる。

ちなみに、ハフィントン・ポスト・グリーンのイーティング・イン・ウィーク(Week of Eating In)はちょうど始まったばかりだ。是非とも参加することをお勧めするが、それが無理ならせめて自分が口にするものを変えていく努力を始めよう。

あなたの言い訳は?

熟練した(そしてまだまだ修行中の)ホームシェフである著者にしてみれば、このような励ましが必要なこと自体、驚いてしまう。多くの情報やインスピ レーションがあちらこちらに転がっているにも関らず、豊かな国に暮らす多くの人々が外食を好み、加工食品ばかりを食べている。容器にお湯を注ぐだけのイン スタント食品を「食べ物」と呼び、お湯を注いで「調理した」と主張する。後ろめたさを感じないのだろうか?あなたの言い訳は何だろう?

インスピレーションが必要?foodgawker.comでフードブロガーたちのアイデアを覗いてみよう。

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ありがたいことに、今日では多くの著名人がこのような問題への現実的な解決策を提唱し、付随する肥満の増加(工業的農業、食品加工や包装をめぐる気 候変動や資源の問題は言うまでもない)に注意を呼びかけている。つい先週、アメリカのファーストレディが新たなプロジェクトを立ち上げた。コンビニとガソ リンスタンドしかない低収入地域に、スーパーマーケットを作ることを食料小売業者に促すものだ。イギリスのセレブなシェフ、ジェイミー・オリヴァー氏もま た、食への関心を高めるキャンペーンで注目を集めている。

全国的なプロジェクトやキャンペーンも素晴らしいが、スローフードは自宅で始められるのではないだろうか?今はまだ(「まだ」というところに注目し て欲しい)、あなたはグルメなシェフからは程遠いかもしれない。しかし、ハフィントン・ポストの取り組みにインスピレーションを与えたのは「The Art of Eating In」(家食の美学)の著者であるキャシー・アーウェイ氏だ。彼女のブログ「Not Eating Out in New York」(ニューヨークで外食しない)は、美味しい料理のヒントを満載しているだけでなく、誘惑とは脳の問題だということを証明している。彼女が外食の誘惑を我慢できるなら、あなたにもできるのではないだろうか?

たった3つのステップ

では、フライ返しと木製スプーンを引っ張り出してもらったところで、次のハードルについて触れておこう。あなたが料理と真剣に向き合うつもりなら、 何よりもまず、もっと慎重に買い物をする必要があるのではないだろうか?食料品を選ぶ時には、地雷原を歩くように慎重にならなければならない。この時代、 食の問題に無関心でいることを正当化できるだろうか?

最初のステップは、健康とは何かということに関してあなたの考え方を大きく変えることだ。そのためには、私たちもお気に入りの食の第一人者、マイケ ル・ポーラン氏のような人に指導を仰ぐのが良いだろう。ポーラン氏の最新刊「Food Rules」(食べ物を選ぶルール)は、一見難しそうな、私たちが「賢く食べる」ための方法を簡潔にまとめた手引きである。同氏は、私たちが食べ物(とり わけ植物)を丸ごと摂取し、加工食品を徹底的に避けることを長い間提唱してきた。あなたはこの意見に反対だろうか?

次のステップは、お店を訪れる際に倫理的な配慮を忘れないようにすることだ。この素晴しいメッセージは、空輸や冷蔵を必要とし、リサイクル不能なプラスチックパックに詰められた柔らかい高級果物を避けるなど、自分たちの選択の一連の影響を考えるよう助言している。

つまり、ここで提案されているのは3つのシンプルなステップである:1)私たちの選択の一連の影響を考えながら、2)食品を購入し、3)それを調理する。

ホームメイドのパイを焼くのと同じくらい簡単ではないだろうか?

翻訳:森泉綾美

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討論会2.0:料理は面倒くさい? by キャロル・スミス is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 3.0 Unported License.

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著者

キャロル・スミスは環境保護に強い関心を寄せるジャーナリストで、グローバル規模の問題に公平かつ持続可能なソリューションを探るうえでより多くの人たちに参加してもらうには、入手しやすい方法で前向きに情報を示すことがカギになると考えている。カナダ、モントリオール出身のキャロルは東京在住中の2008年に国連大学メディアセンターの一員となり、現在はカナダのバンクーバーから引き続き同センターの業務に協力している。

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