ナオミ・ クライン

ナオミ・クライン氏は、世界的ベストセラー『ブランドなんか、いらない―搾取で巨大化する大企業の非情』(松島聖子訳 大月書店)の著者で、この作品によりいくつかの賞を受賞している。同書は28カ国語に翻訳され、出版部数は100万部にのぼる。ニューヨーク・タイムズ紙は同書を「活動家たちのバイブル」と評した。クライン氏は、アメリカのネーション誌およびイギリスのガーディアン紙にコラムを配信しており、また、これまでに、カナダのグローブ・アンド・メール紙、アメリカのハーパーズ・マガジン誌、ニューヨーク・タイムズ紙にも記事を寄せている。2002年には、コラムやエッセイなどをまとめた『貧困と不正を生む資本主義を潰せ―企業によるグローバル化の悪を糾弾する』(松島聖子訳 はまの出版)を出版。2004年には、アルゼンチンの工場占拠運動を取材したドキュメンタリー「The Take(ザ・テイク)」を共同製作し、受賞している。また、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでMiliband Fellow(ミリバンド・フェロー)を務めたこともあり、カナダのノバスコシア州にあるキングス・カレッジ大学からは、民法博士の名誉学位を授与されている。2007年には、『The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism(ショック・ドクトリン―惨事活用型資本主義の勃興)』 が世界各国で出版された。