わたしのグリーンチーム

皆さんこんにちは。私はエリザベス・アデサニヤ、ニューヨーク市に住む中学3年生。クラスメートと一緒に、環境を大切にすることをコミュニティの人々に知ってもらう活動をしています。

世界をもっと良くする方法、地球をきれいにする方法はたくさんあります。例えば、ゴミのポイ捨てをやめることはとても簡単。自分たちが環境に影響を与えているなんて考えずに行動している人は大勢いるけれど、それは間違い。何かを変えたいと思ったら、私たち全員が責任を持たなければいけません。

最近、「持続可能性」について多くのことを学んでいます。この言葉を見て考えるのは、物事が「持続可能」であることの意味。持続可能性をサポートする手段はひとつではありません。特に都市に住む私たちにとっては様々。リサイクル、歯磨きのとき水を出しっぱなしにしない、使わないときは電気製品のプラグを抜くなど、無駄を減らして電気と水を節約する活動は私たち一人ひとりが家の中で出来ることです。

ガールズ Inc.

都市の人々が緑化のために取り入れているユニークな企画もあります。アメリカの非営利ユース団体 ガールズ Inc.(Girls Incorporated)。全ての女の子たちに強さ、賢さ、勇気を与えることを目的に活動しています。

私は、ニューヨーク市のガールズ Inc.と一緒にブルックリンの屋上農園を訪ねました。6,000平方フィートの広さがあり、色々な種類のオーガニック植物や野菜が育てられていました。

この農園は持続可能な環境がよく整っています。新鮮なオーガニック野菜をそだてるための堆肥貯蔵のコンポストが2つあり、1つはトマト専用、もう1つはその他の種類の植物専用でした。コンポストが別々になっている理由は、トマト特有の酸です。この酸には他の植物が早く育つスピードを抑える作用やまったく育たなくさせてしまう働きがあるのです。

都市に住む人たちには庭を手に入れる機会があまりないので、屋上に庭を作ることで緑化に一役買うことができます。このような屋上利用により、都市の住民は新鮮な地産の農産物を手に入れることができるので、緑化だけでなく健康にも役立つのです。このような取り組みは、ガールズ Inc.が活動を共にしている女の子、特に危険性が高く、十分なサービスを受けられない地域に住んでいる子たちには重要なことなのです。

屋上農園については、コミュニティが持続可能を実現する良い例だと思いました。化学薬品を使わずに新鮮な農産物を育て、コンポストを使い、ミネラル成分を再利用して活かせるのですから。

私のグリーンチーム

皆さんが学校でも持続可能を実現する活動は色々あります。私の学校にはグリーンチームがあり、私もそのメンバーなので活動は心得ています。その取り組みのひとつが学校の中庭の緑化です。2009年の夏から活動を始め、大きな成果を挙げました。

私たちは様々な環境団体で働くコミュニティの人たちからも学んでいます。また、エネルギーの無駄遣いを防ぐために、どのようにして電力利用を制限するかについての取り組みも始めました。チームのメンバーには教室やオフィスを出る際に電気やパソコン電源を切るよう心がけてもらっています。

自分たちの使う場所を快適にするため、リサイクルや学校の美化を掲げたポスターも作りました。こういった活動の主な目的は、やれるだけのことを精一杯やり私たちができるだけ持続可能を実現していくということです。

持続可能に貢献できるのは誰?

地球温暖化と気候変動について私が知っている情報によると、人間の健康、農業、自然の生態系、海岸地域、冷暖房プロセスは、気候に影響を受けやすいものとして挙げられます。ゴミや汚染、平均気温の上昇はすでに環境に影響を及ぼしていますが、社会で持続可能性が高まれば、それらを削減し緩和することができるのですからとても有益なことです。今以上に持続可能になることを選択しない限り、環境へのダメージは益々大きくなるばかりです。

持続可能への取り組みにはいつでも誰でも参加することができます。それは職場や学校、家庭に限らず、街中でもできることです。ポイ捨てするのではなく、できるだけ指定のごみ箱(例えば、ビンやプラスチック類はリサイクル用の回収箱。リサイクル不可能なものはゴミ箱)にきちんと捨てて、リサイクルするのです。

また、環境改善への取り組みも誰もが手を貸すことのできる活動です。たとえ典型的な庭でなくたって屋上や窓辺など活用できるスペースを使って自分なりの庭を作ること。太陽光パネルを設置して電力を節約すること。少なくとも使っていないときは電気を切り、電気製品のプラグを抜くことでも協力できます。

私たちの住む地球をできる限り持続可能な世界にする。その取り組みに貢献することは私たちみんなにできることです。誰もがきれいで安全な場所に住みたいと願っています。そのためにすることはただ一つ。自分たちを信じ世界中に緑を増やすこと!

翻訳:浜井華子

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私のグリーンチーム by エリザベス・アデサニヤ is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.

著者

エリザベス・アデサニヤさん。13歳。Urban Assembly Institute of Math & Science for Young Womenの9年生(中学3年生)。趣味は新しいことを学び体験すること、歌うこと、旅行、料理。昨年夏、学校にグリーンチームが発足。以来チームメンバーとして様々な野外の環境活動に携わる。将来の夢は小児科医。