討論会2.0: 近隣開発に反対

ようこそ、私たちのエキサイティングで新しい双方向型の第1回目の討論会へ! 討論会2.0はオープンな場所であり、ここでは皆さんの考えや意見をOur World2.0に参加している仲間達にぶつけてみることができる。

何よりも大切なのは皆さんの意見であり、他の人たちと意見交換することで、気候変動、ピークオイル、食糧安全保障、生物多様性に関する議論への理解がより深まるのだ。

近隣開発に反対(次はあなたの近所かも)

それは誰もが知っていることだ。地球温暖化に対して何かをしなければいけないと。そして多くの人は自らが問題解決に関わる必要があることも認めている。でも、どれだけの人がこの差し迫った気候変動問題に進んで対処しようとするのだろう?

地域開発の提案に対して地域住民が反対することを、Not In My Back Yard(近隣の開発に反対)の頭文字をとり「NIMBYイズム」と呼ぶ。

その典型例が今週のTreehugger(環境関連サイト)で報告された。ノースカロライナ州上院議員の圧倒的多数が、山頂での風力発電の開発禁止を支持したのだ(42票対1票)。これは恐らく、外観が損なわれることに対して地域住民が抗議したことで起きた事例だろう。

この事例について皆さんはどう考えるだろう?例えば……

・ 地球温暖化に対するせっかくの対策案が、地域住民のNIMBYイズムに潰されてしまった残念な事例と考えるだろうか?

・ あるいは、この投票結果が意味するのは(ある環境保護論者のコメントによれば)、風力発電を受け入れないことで既得権益が守られる人々を国会議員が代表していると思うだろうか?

そして、もしあなた自身が同じ立場だったらどうするだろう。状況としては色々な例があるだろうが(例えば2ブロック先で風力発電が建設される等)、NIMBY症候群にあなた自身が陥った場合を想像してみてほしい。または、もしあなたが強硬な反NIMBYだとしたら、どのようにしてNIMBYイズムと戦うことができると考えるだろうか?

ご意見、お聞かせください!

翻訳:早船里枝

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討論会2.0: 近隣開発に反対 by キャロル・スミス is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 3.0 Unported License.

著者

キャロル・スミスは環境保護に強い関心を寄せるジャーナリスト。グローバル規模の問題に公平かつ持続可能なソリューションを探るうえでより多くの人たちに参加してもらうには、入手しやすい方法で前向きに情報を示すことがカギになると考えている。カナダ、モントリオール出身のキャロルは東京在住中の2008年に国連大学メディアセンターの一員となり、現在はカナダのバンクーバーから引き続き同センターの業務に協力している。