テロ・ムストネン博士はフィンランド人で、北カレリアのセルキー村の村長であり、村人の伝統的な世界観と宇宙論の熱心な守り手である。彼は北極生物多様性評においてユーラシアの伝統的知識に関するコーディネーターを務めた。職業としては、受賞歴のあるスノーチェンジ協同組合に勤めている。この協同組合はフィンランドに拠点を置く非営利団体で、東サーミ族、チュクチ族、ユカギール族、サハ族、エヴェンキ族、エヴェン族、イヌイット族、イヌビアルイト族、グウィッチン族、その他多くの北極地方のコミュニティが組合員となっている。ムストネン博士は北極地方の生物多様性、気候変動、先住民族の問題に関する著名な学者であり、画期的な『Eastern Sámi Atlas(東サーミ・アトラス)』や『Snowscapes, Dreamscapes(雪景色、夢の景色)』を含む、12作以上の著作を発表している。セルキー村の最後の原生林の中で、妻のKaisu(カイス)と2匹のヤギと10羽のニワトリと共に、水道のない暮らしを送り、冬には引き網漁を行う。スノーチェンジや北極地方の先住民族との活動によって、ムストネン博士は人権関連や環境関連の複数の賞を受賞した。彼はカナダのブリティッシュコロンビア州を拠点とするクワキウトル族ファースト・ネーションから、部族の一員としての完全な地位を与えられている。