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「AI(人工知能)とグローバルガバナンス」は、AIに起因する国際的な政策課題の探究を目的として、研究者、政策立案者、企業およびオピニオンリーダーのために設立された包括的プラットフォームである。このプラットホームは現場のリーダーによる国際的な提言を通じて現場からの教訓を生かし、多国間主義の視点で既存の議論を伝えるため、独自の学際的な知見を促進している。これらの知見は、国連加盟国、多国間機関、資金、プログラム、その他の利害関係者が、自身の役割と集団的役割の両方を考慮したAIガバナンスの形成を支援する。
プラットフォームには3つの重要なテーマがある。一つ目はAIと世界秩序である。AIが地政学的秩序の変容と、それに対する多国間機関の対応に与える影響について検討する。二つ目はAIのガバナンスである。AIのリスクと意図しない結果を最小限に抑え、ガバナンスを通じた社会的利益の最大化について考える。三つ目はAIの未来についての提言である。特に、AIの設計、展開、スポンサーシップ、ガバナンスを担当する様々なセクター間の状況、相互作用、および緊張に焦点を当てる。
新興テクノロジーに関する国連事務総長の戦略の中で国連大学に与えられた使命として、このプラットフォームは国連大学政策研究センター(UNU-CPR)が立ち上げ、運営している。AIに関する世界的な専門家で、AIの倫理やその他の未来型テクノロジーとの連結を専門とする、エレノア・パウエルス(UNU-CPRのリサーチフェロー)を中心に取り組んでいる。