「森林は気候変動の問題の第一線にあります。生態系や生物多様性の豊かさは、気候、気温、降雨パターンの変動に対してますます脆弱になってきています。そのため、私たちは自分たちの森を守り、持続可能な管理が必要不可欠なのです」という今年の国際森林デーに向けた藩基文国連事務総長のメッセージが、私たちに問題を再認識させる。
世界的に森林破壊率が減少していると藩事務総長は言及しているが、年間1,300万ヘクタールもの森林が伐採されている事実は変わらず、常に皆が周知のトップニュースである。
しかし今年のテーマは、気候変動の緩和や適応、持続可能な開発に対して、森林を重点に幅広い解決策を示すことであるため、前向きで希望のあるOur Worldの記事やビデオを共有することとした。以下の「Forests Forward(優先すべき森林問題)」特集にて、そのすばらしい記事や美しい映像を是非ご覧いただきたい。そしてできれば、どこか森林を歩いてみて、藩事務総長の結びの言葉をじっくり考察してみてほしい。
「わたしたち皆にとって、持続可能かつ気候変動に強い未来を築くには、自分たちの森林へ投資する必要があります。ハイレベルの政治的コミットメント、賢明な政策、効果的な法の執行、革新的なパートナーシップおよび資金調達が必要とされます。この国際森林デーにおいて、森林破壊の削減、健康的な森林の維持、気候変動に強い未来を、私たち皆のために築こうではありませんか」
この記事では、国連大学のグレブ・ レイゴロデッツキー氏が、クラクワット族の人々とミアーズ島トライバル公園の原生林との、数千年来の結びつきの一端に触れる。
ラモンの木は、予測されている気候変動に適応できる数少ない樹木の1つとされている。
新たな研究はでは、コミュニティー管理による森林は保護下にある森林に比べ、森林被覆の減少率が低いことが判明した。
神聖とされる自然の地域は、保護区域において不可欠な役割を果している。
歴史的な吉野林業の地域を保護し、日本の林業を蘇らせるには、丁寧につくられた作業道がカギになるかもしれない。
ワヤナドの部族による伝統的なホームガーデンの衰退は、広範囲に影響する可能性がある。
石川県の炭焼き職人が、森林管理と関わりのある技術の伝統的知識を蘇らせる。
食糧に関して言えば、私たちが農場を生態系の一部と考えておらず、生態系に馴染むように農場を計画しないことが問題となっている。
里山のシステムは、環境的、経済的、文化的、社会的つながりの純粋な融合、つまり人間と自然のつながりを象徴している。この記事は、伝統的知識と科学の進歩の両方を利用し、彼らの生活を支える森林や山の生物多様性を保護する2人の事業家の話である。
ダヤック・ケニャ族は未開のジャングルに住んでいる。ボルネオ島のインドネシア領、東カリマンタンの鬱蒼とした熱帯雨林の奥地で森林破壊と闘うため、彼らは何千年と続く先住民族の知識と、エコツーリズムや排出権取引をうまく結びつける。